2013年9月9日
Category:お知らせ

紅花紬の郷、山形県米沢市に行って参りました。〜其の壱〜

残暑もようやくうすらぎ、涼風の立つ頃となりました。

このたびおめしやでは、草木染め紬の代表格である「紅花染め紬」の産地研修のため、山形県米沢市に工房を構える「新田工房」さんを訪ねました。

紅花紬は、江戸時代米沢藩主上杉鷹山公によって、最上川の肥沃な地場の紅花を用い絹織物を推進せられたのが始まりです。
その一大産地の米沢において、「新田工房」さんは群を抜いた生産数を誇り、武士の家四代続く機屋であり、伝統技術を踏襲しながらも今もなお新しい染織技法に最先端で取り組んでおられる機屋です。

 また、品評会でも数々の賞を受賞をされ、皇太子皇太子妃両殿下もご鑑賞になった伝統の技法を脈々と受け継ぐ工房です。

紅花染めは、半夏生の頃、畑に一輪咲かせる7月に収穫を始め、花びらを発酵させて紅の染料を抽出します。

紅花の紅は、昔から口紅の原料として用いられ、米沢から京都を始め日本全国へ運ぶのに途中で腐らせないために、その抽出した染料を煎餅のようにして乾燥させます。

その薄紅色の花びらを保存させるため煎餅状にしたものを紅花染めでは「花餅(はなもち)」といいます。(藍染では「すくも」ともいいますね)
ちなみに、この花餅一枚作るのに4~50本の花を摘むことになり、労力も原料もかかるため、紅花の紅は昔から「紅一文、金一文」と呼ばれるほど貴重なものだったそう。

紅花染めは、同じ紅の染料でも重ね染めを繰り返すことによって色合いが濃く変わっていきます。
絹生地二反分を染めるためには600グラムもの染料が必要で、色を濃くするにはそれを繰り返すため、8回目の韓紅花(からくれない)の色を出すには相当な量の紅花の量を要し、昔は家一軒の価値があるとも云われてきました。

 紅花染めのみや他の染料と重ね染めした糸の数々。

一般的に、紅花染めの着物といえば赤地や黄色地を想像されるとは思いますが、紅花の染料を生地に定着させるために媒染剤を用い、その媒染剤や他の染料(例えば藍など)を重ね染めをすることによって青色や紫の色が出るのです。

真綿帽の段階で染めて、手引きして紡いでいきます。
自然光での光沢感があり、真綿の草木染めならではの生地のやわらかさも印象的です。
それを新田氏のセンスでデザインをし、織り上げていきます。

沢山の紅花染めの着物や帯のバリエーションや品揃えに感嘆!

八寸なごや帯も紅花染め尽くしです。

下は、裾の段ぼかしの紅花紬です。
無地の紬に見えますが裾に横段縞を施しています。

草木染の紬は、自然光では様々な色に発色をするので飽きがこないのです。
間近で見てみると、5色以上の緯糸を緻密に使っています。

以上、其の壱では産地研修にて紅花染めに関して伺ったお話でございました。

詳細等は新田工房さんのHPをご覧くださいませ。
http://www3.omn.ne.jp/~nitta/index.html

其の弐では、実際に紅花染めを体験させて頂いた詳細をアップいたします。

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