2012年10月11日
Category:お知らせ

幻の貝紫展 10/11(水)〜15(月)

当店おめしやにて幻の貝紫展を開催中です。
2012年10/11(水)~15(月)まで。

■幻の貝紫展とは

最後の貝紫
歴史的に見ても貴重なペルーの貝紫染めは、十数年前からメキシコ政府によって染めることが禁止されました。今回、30年ほど前メキシコのインディオ・ミステカ族が染めた最後の貝紫染め糸を、研究家からお譲り頂き、着物と帯に制作致しました。皇帝の色・精霊が宿る色・世界一の色と言われた貝紫の色をご覧ください。

ミステカ族のおはなし
メキシコの山岳地帯に住むミステカ族は、婚約の証として3か月間海岸でキャンプをし、命がけで海辺の貝紫を採り糸を染めます。
2000個の貝で1グラムしか採れない大変貴重な貝紫。
ミステカ族は貝を殺さずに貝から分泌される液体だけを採り、海岸に戻します。
(日本で現在染められている貝紫は種類が違い、また貝を叩き割ります。)
糸を贈られた女性は、「ポサワンコ」と呼ばれる民族衣装を自らの手で織り、それを婚約の証とします。

紫は紀元前1600年前から最も高貴な色
ローマ時代、歴代皇帝だけが使用することが許され、古代よりこの紫には精霊が宿り、帝王の色と尊ばれ、貴人の価値ある色とされていました。しかし1453年東ローマ帝国の滅亡とともに貝紫が一時消え去ってしまいましたが、1909年メキシコのミステカ族が民族衣装として染め伝えられていることが研究家によって発見されたのです。

メキシコ政府の染織禁止
油田開発に伴って、海洋汚染が問題になりメキシコ政府によって、ミステカ族でさえも染織が禁止されてしまったのです。

~おめしやでは~
日本の研究家が30年前メキシコでインディオに染めて頂いた残り僅かとなった貝紫の糸を使用し、京都・新潟・長野の各産地が協力して一年かけて制作した、驚くような色彩の数々です。化学染料とは全く違う、本当に深みのあるすごい色です。
このたび、本物の(ヒメサラレイシ貝の)貝紫の色を皆様にご覧になっていただきたく思い、ご案内申し上げます。芸術の秋、世界一といわれる色に逢いに来てください。

心よりお待ち申し上げます。

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